家のベランダから、天気のいい日には、富士山が見える。
家族全員、富士山が好きで、朝の話題が富士山になる事も多い。
先日見えた、富士山の写真である。
冬の朝、空気が澄んでいると、こんな風に見える。
一日気分がいい。
さて、チーズの分類である。
前回、表が載せられると書いてしまったが、無理だった。そこで、表を写真に撮ったものを掲載する事にした。以下のようになる。
製造方法によるチーズの分類 |
凝固方法と熟成方法による分類 |
"製造方法によるチーズの分類"表のLactique(ラクティック)が、次の表のCaillés lactiques(カイエ・ラクティック)に、MixとPrésure(プレジュール)がCaillés mixtes et présures(カイエ・ミックスとプレジュール)にあたる。
表1は、熟成方法によるチーズの例がないので、少し判りにくいかもしれないと思い、表2ものせてみた。
要するに、カイエの製法でチーズの性質が決まり、熟成によって、特徴がでる、と云ったところか。同じカイエ・ラクティックでも、熟成方法が違えば、特徴が変わる。同じウォッシュタイプでも、エポワスとマンステールでは、カイエの状態が違うのである。
前回のチーズの分類方法を掲載した後、質問を受けた。
非加熱圧搾タイプと加熱圧搾タイプについてである。
どの時点で、加熱するかと云う事だ。
原乳を低温殺菌する事は、事前処理になるので、チーズ製作工程ではない。コンテは無殺菌乳が原料であるが、分類は加熱圧搾になる、と云う事で、ご理解いただけるだろうか。
筆者は表2で分類すると判りやすいと思うのだが、製造方法が判らないとややこしいだけである。だから、チーズの分類として、こんなのはどうだろう。
- フレッシュタイプ
- ソフトタイプ
- 非加熱圧搾タイプ
- 半加熱圧搾タイプ
- 加熱圧搾タイプ
- プロセスチーズ
クリームチーズの類いはよいのだが、ヤギのチーズのほとんどがフレッシュに入ってしまう。ヤギのチーズは、フレッシュで食べるものも多く、熟成させても食べられるということなので、問題はない。
同様に、この表には入っていないが、ミモレットもややこしいチーズである。このチーズは、非加熱圧搾の部類に入るが、長期熟成させる事も多い。しかも、日本に入ってくるのは、長期熟成が多いのである。だから、ミモレットは、ゴーダ等と同じタイプなのだが、パルミジャーノと同じ加熱圧搾タイプと思われている。作り方で分類すると、すぐ判るのだが。
また、チーズプロフェショナルの分類では、アボンドンスは加熱圧搾に入っている。しかし、加熱温度は重要な事なので、これを一緒にするのは、ちとおかしい。50℃以上と以下では、かなり違う生地になるのだから。
ちなみに、カイエ・ラクティックで長期熟成チーズと大きいチーズの作成は、無理である。生地の組織が、プレジュールとは全く違うからである。
また、フェタについても質問を受けた。
このチーズは地中海特有の塩水漬けチーズである。モッツァレラも塩水漬けチーズの一種だが、フェタは塩抜きをしないと食べられないほどしょっぱい。塩水の塩分濃度が違うからである。
このフェタとモッツァレラ、工場製だと、カイエ・ミックスである。農家製だと、ラクティックの可能性が強いが、工程を直に見ないと判らない。
世界には、色々なチーズがあり、色々な作り方がある。これを分類しようとしても、難しいのである。
しかし、基本的な作り方は、同じなのだ。
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