ウチの唯一の男性は、あまりチーズが好きではないので、女性陣でチーズを楽しもうという事になった。
ワインはほぼ毎日飲んでいるので、つまみである。
この時期のチーズショップでは、ヌーシャテルというフランスのハート形のチーズを扱ったりするのだが、このチーズは見かけと違って、味が強い。
白カビでハート形、かわいらしいのだが、塩気が強く熟成が進むと辛みが出てくる。
筆者がチーズショップにいた頃、このチーズとボジョレのサン・タムール(Saint Amour)を抱き合わせで売った事がある。
若いヌーシャテルならいいと思うが、熟成が進んでいると、サン・タムールには難しい。ちなみにヌーシャテルはノルマンディー産である。
余談だが、ブルゴーニュにいた時に、ワイン農家の同僚が、自家製サン・タムールを持ってきてくれたが、美味しかった。軽いワインで、さわやかな印象だったのを覚えている。
ハート形のチーズ。残念ながら、ヌーシャテルではない。2010年サロン・ド・フロマージュにて。 |
チーズショップで思い出した事が一つ。
男性と女性ではチーズの好みがかなり違うのである。
男性は、臭いの強くない、固めで塩気がやや強いものが好きなようだ。
例えば、絶大な人気を誇るのがミモレット。ブルーチーズもごひいきが多い。
一方女性は、柔らかくて、塩気があまり強くないチーズを好むが、臭いは強くても平気という傾向がある。
白カビ系のカマンベールやウォッシュ系のエポワス、クリームチーズ系などが好まれるようだ。また、甘いチーズが好きな方も女性に多い。
今回のチーズプラトーは、ヴァレンタインなので、男性向けに作ってみた。
現在、チーズを製作中で、そっちに気を取られ、ヴァレンタインのチーズを買いに出かけたのが昨日。
筆者は多摩地区在住なので、なかなか色々な種類のチーズが手に入らない。
そこで、今回は、立川ルミネ内のチーズ王国ですべて購入した。
一番上が、シュロップシャー・ブルー。右下がミモレット24か月、左下がコンテ・エクストラ18か月。 |
ミモレット24か月。真ん中の穴は、二酸化炭素によるもの。 |
コンテエクストラ18か月熟成:これも以前ご紹介した、フランス人の大好きチーズ。今回は、18か月熟成。アミノ酸の結晶が見える。100gあたり¥900(税込み)
コンテ・エクストラ18か月熟成。アミノ酸の結晶が見える。 |
シュロップシャー・ブルー:スティルトン(イギリスを代表するブルーチーズ)に似た、イギリスのブルーチーズ。塩気もカビの味も強くなく、食べやすい。このチーズは、近年に創作されたもので、スティルトンと同じような作り方をするが、アナトーという色素で染めているので黄色い。ちなみに、ミモレットもアナトー(ロクーとも言う)で染めている。このチーズは、マーブル模様がきれいに入っている。チーズプラトーに入れるときれい。100gあたり¥930(税込み)
シュロップシャー・ブルー。臭いも強くないし、味もまろやか。食べやすいブルーチーズだ。 |
赤ワインにあわせようと思ったのだが、白ワイン、日本酒向きのプラトーになってしまった。赤ワインにあわせるのなら、ミモレットではなく、エポワスなどのウォッシュやオッソ・イラティなどの羊系がよくあう。ビールに合わせるなら、コンテではなくて、ゴーダ、ブルサンなどの味付きクリーム系がいいだろう。
先ほどちらっと言ったが、現在進行中のチーズ製作は、次回に紹介できそうである。とりあえず、チーズになりそうだ・・・
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